くびき野レールパークはNPO法人くびきのお宝のこす会が管理・運営しています。
当レールパークは通常は非公開ですが、年4~5回程度の「一般公開」と地域の学校などの要請を受けて公開する「要請公開」が主な公開の形態となっています。
要請公開は、おもにNPO法人の地元在住の会員を中心に対応していますが、一般公開は規模の大きさや来訪人数の多さから地元在住の会員だけでは対応できないため、NPO法人の会員の中でも新潟県内外に在住する愛好家を中心としたボランティアメンバー(頸城鉄道鉄道員組合)が、体験乗車の列車の運行に従事しています。
このボランティアメンバーは鉄道会社など運輸業の現業職員やエンジニアを中心に、さまざまな年齢層、さまざまな職種や経験を持ったメンバーで構成しています。専門的な技術と知見を取り入れながら、お客様もスタッフも互いに安全で楽しい一般公開のひとときを過ごせるように努めています。
一般公開は、私たちや車両たちにとっては“晴れ舞台”。しかしその前には、様々な準備が必要です。
一番大切なのは、なんといっても保線作業。安全に、安定して走らせるためには絶対に欠かせません。
当地は雪深い新潟ですから、雪の重みや雪解け水で線路が沈下してしまうことがあります。毎年、雪解け後から5月の公開日までの間に列車が走れる状態に作業し、それ以降も必要に応じて保線作業や枕木交換を行っています。
余談ですが、2024年の能登半島地震では当地でも線路に被害がありましたが、およそ1年半かけて地元在住のメンバーと県内外在住のボランティアメンバーが力を合わせて復旧しました。
車両側の準備も並行して進めていきます。
動力車の機器の調整や点検などの重作業は業者に依頼していますが、摺動部の給脂作業など日常的なメンテナンスは自分たちの手で行います。
一般公開の前日、地元在住のメンバーと県内外在住のボランティアメンバーが協力しながら事前準備を行っていきます。
車両の点検および清掃や給油、構内の整美、テントの組み立てなど…行うことは多々あります。
古い車両を扱っていますから、時には車両のエンジンがかからない!というハプニングも…。
また、運行従事者の研修や打ち合わせも行います。
とくに、列車の走行や誘導に必要なフライキ(緑と赤の旗)の取扱方と、「自分で危険を判断して列車を止めさせる」訓練は必修科目です。何度も繰り返し訓練を受け、合格できない者は独り立ちで運行に従事できません。さらに、年1回程度の頻度で異常時対応訓練や応急救護訓練を行っています。
経験豊富な熟練の鉄道現業職員や医療従事者などの有資格者から、熱くそして大切な講習を受け、動態保存の運行に必要な知識や経験を身につけています。
イベント当日のレールパーク。キッチンカーや地元特産品の販売など(開催日によって異なります)が集結し、地域のお祭りのような雰囲気になります。
全体の統括は地元在住のメンバー、列車の運行関係はボランティアメンバーにおおむね分担されており、それぞれが連携しながら公開イベントを運営しています。
運行従事者はまず、アルコールチェックと点呼を受けます。
その後、運行主任を中心に朝礼。
重要事項や自分の担当ダイヤの確認、伝達事項の共有、携行品の確認をします。
「ゼロ災でいこう!ヨシ!」
朝礼のあとは当日準備を行い、お客様を迎える準備をします。
機関士は車両を点検し、エンジンを始動。今日の車両のご機嫌はどうだろうか…??
体験乗車列車の運行は、さまざまな役割の職員がいます。
ここでは、ほとんど自動化しているものはありません(省力化のために導入した発車案内標と自動案内放送くらいです)。
よって、機関士と車掌だけでは列車を安全に走らせることができません。
ポイント操作掛、誘導掛、操車掛、そして出札掛など多くの職員が協力し合うことで、安全に列車を走行させることができます。
また、運行従事者は本人の持つ資格や経験、得意を考慮しながら様々な役割をローテーションで担当しています。
運行従事者が非番の時間帯。
キッチンカーでおやつを買ったり、時期によっては振る舞いの新米の餅を頂いたり。
運行従事者も自分の出番に影響がない範囲内で、キッチンカーや出店で買い物をすることを推奨しています。
折角私たちのイベントのために出店していただいたのですから、そのお店の“お客さん”にもなることは、運行従事者としての礼儀でもあると考えています。
一般公開が終わると、入換作業で車両を元通りに戻し、車両整備を行います。
同時に、テントの撤収や構内の清掃などを全員で協力しながら行います。
最後に終礼と貸与品の返納を行います。
公開中の出来事や改善事項を全員で共有し、次回の公開に備えます。
余談になりますが、ボランティアメンバーは風通しが良く明るい雰囲気をつくるよう、従事している一人一人が心掛けるようにしています。些細なことに気づき、報告・連絡・相談できる雰囲気づくりや、社会的な常識を守り思いやりの心をもって行動すること、そして何よりも地元在住のメンバーや地域住民の皆さんを尊重することは、安全確保の面と末永く活動する上での基本だと考えています。加えて、自分たちが楽しく従事できなければ、お客様を楽しませることはできません。
動態保存は、ただ走らせることだけが目的ではないのです。
常に、「より安全に、より楽しく、“お宝”を未来へ繋いでいく」を目指しています。
くびき野レールパーク 管理・運営:NPO法人くびきのお宝のこす会
〒942-0127 新潟県上越市頸城区百間町257
電話 025-530-3684(Fax兼) 携帯 090-1424-2069
E-mail kubikiotakara2017★yahoo.co.jp
<事務局 西山 宛>
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